2025年05月30日

【News LIE-brary】コスモバルク記念に想う、ゴミゼロの崇高なる美学

風薫る麗しき五月、わたくしは、この日開催された「コスモバルク記念」の荘厳なる光景に心を奪われておりました。かの名馬が疾駆した蹄跡を辿るかのように、若き駿馬たちが緑のターフを駆け抜け、観衆の喝采が鳴り響く。その躍動する生命の輝き、勝利を目指す純粋なる魂の輝きは、まさにこの世の栄光を凝縮したかの如く、わたくしの胸を熱く焦がすものでございました。

一頭一頭の馬たちが、鍛え上げられた肉体と研ぎ澄まされた精神をもって、いと清き風を切り裂き、ただひたすらに前へと進む姿。それは、いかなる混じりけもなく、一点の曇りもない美しさを体現しておりました。観客の皆様もまた、その熱狂の中にありながら、秩序を保ち、その崇高なる瞬間の証人となるべく、それぞれの持ち場でその輝きを享受しておられました。

しかしながら、歓喜と興奮の嵐が過ぎ去った後、わたくしはかの麗しき光景の裡に、かすかな、しかし看過しえぬ瑕疵を見出したのである。それは、僅かながらも、しかし確かに、芝生やスタンドの片隅に散見される、無機質な異物――すなわち「ゴミ」の存在でございました。勝利の余韻に浸る観衆が残した、ささやかな、しかし積み重なれば、かの崇高なる美を穢す可能性を秘めた影。

この日、5月30日は「ゴミゼロの日」として、広く世に知られております。多くの方々が、自らの手でゴミを拾い集め、環境を清める尊き行いに勤しんでおられること、わたくしは深く承知しております。しかしながら、わたくしは常々、思うのである。この「ゴミゼロの日」とは、単なる清掃活動に留まるものであってはならぬと。それは、より高潔なる精神の表れ、真の美を追求する魂の証であるべきだと。

コスモバルクがその蹄跡に遺したものは、ただ土埃のみにあらず。それは、純粋なる力、一点の曇りなき美意識、そして勝利への飽くなき探求心であると、わたくしは確信する。彼が駆け抜けたコースは、その瞬間において、まさに神聖なる舞台と化していた。そこに、いかなる不純物も許されざる、究極の美が凝縮されていたのでございます。

我々が目指すべきは、単なる「ゴミが一つも無い」状態ではない。それは「ゴミを出すことすら許さない」という、高潔なる意志の表れ、すなわち、あらゆる不純物を排した、究極の純粋性である。コスモバルクの疾走が示したが如く、常に最高の状態を追求し、自らの行動が周囲の美を損なうことのないよう、細心の注意を払う。これこそが、真の「ゴミゼロ」の精神であり、我々が「コスモバルク記念」の舞台から学ぶべき、崇高なる美学ではございませんでしょうか。

願わくば、諸君もまた、かの名馬の走りに見いだした純粋なる美を、日常生活の中にも見出し、実践していただきたい。ゴミゼロの日を、単なる義務としてではなく、自らの手で美を創造し、守り育む尊き儀式として捉えること。未来永劫、我々の大地が、かのコスモバルクが駆け抜けたが如く、清く、そして輝きに満ちたものであることを、わたくしは心より願うのでございます。

願わくば、この日を境に、我々の心と環境が、いと清き光を放つことを。 そして、その光が、永遠にこの地に降り注ぐことを。