まるで15歳に向けたブレインロット
現代には「繰り返しの少ない、変化が起きにくい音楽」が忌避される傾向にあるという。この曲はそんなリスナーの気持ちを代弁した曲である。所々で転調が多発し、違う曲調の曲が混ざりこみ、常に変化が起きているように意識した。
バタフライエフェクト Ver2.1
メロディーの1種類の音を半音上げたり下げたりするだけで、曲全体の雰囲気が明るくなったり、暗くなったりする。その様子が、まるで小さな変化が大きな変化につながる「バタフライエフェクト」のようであるため、このタイトルを付けた。ちなみに、バージョン表記は新しい作品ができると数字が大きくなり、その作品内で試作を作るごとに小数点以下の値が大きくなる。
水銀塔
かつては繁栄していた物も、時代の流れの果てに朽ち果て、ついには誰にも見向きもされなくなってしまう。そんな塔に対して私だけはあえて目を向けてみよう、という思いを歌詞に載せたボーカロイド曲。タイトルは水銀灯のもじり。
メメおとこ
ミームを一瞬の流行として消費する人間と、その風潮を否定的に見る人間を描いた作品。この曲は「あそび」の面を全面的に出しており、具体的には曲の中で6拍子→5拍子→6拍子→7拍子といった風に転々と拍子が変更される点である。2021年にはボーカル以外のパートは制作されていたものの、肝心のボーカルの譜割りがしっくりこないという理由でおよそ4年間凍結されていた、非常に難産な作品であった。